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もとはしによる自作解説『麻煩偵探 Lady Troublelove』

 ←ヤン第1稿。描きこめば顔が変わるかも。
しかし、とても40近いオッサンには見えん。
まぁいいか。香港人は年齢に外見が追い付かない人も多いから(笑)。

この小説のタイトルは、広東語発音で「もーふぁん・じんたん」と読みます。
「麻煩」とは、中国語で面倒な、厄介なという意味。「偵探」は逆に読んで字のごとくですね。
 香港を愛するもとはしが、初めて書いた香港小説。構想約10年(前身の作品も含む)、執筆2ヵ月半(実質1ヵ月)、総字数約2万3千字(400字詰め原稿用紙約56枚分)、全36ページ。

 主人公のヤンは、香港に住む元ビジネスマンのギタリスト。
 会社の倒産後、なぜか香港でプロミュージシャンとしてデビューし、香港音楽界に関わるようになったものの、実は日港ビジネス関係のちょっとしたいざこざなどを解決する、トラブルシューターというもう一つの顔をもっている。
 彼と同居するのが、血のつながりのない義妹のサクラ。
 就職に失敗し、気分転換として香港に2年間の予定で留学している。
 好奇心が旺盛な彼女は、義兄の裏の仕事を知って以来、彼を「しーふー(師匠)」と呼んで弟子を気取ることになる。
 この2人がコンビを組み、香港の日系企業で起こった一大トラブルに立ち向かう…というのが、この物語なのである。

 今年の6月、いろんなものを見たり聞いたりしているうちに創作の神が降りてきて、もしかしたら香港を舞台にした小説が書けるかも!と思い、一気に書き上げた次第。
 その間は香港ポップスや自分の好きなミュージシャンをiTunesでかけまくり、かなりノリノリで書いてたっけね。
 ヤンのイメージは日本なら佐野元春で、香港ならロックテイストを強く打ち出しているトップ歌手のジャッキー・チュンの曲などの感じ、サクラはフェイ・ウォンの元気なポップスや、イギリスのソウルシンガー、リサ・スタンスフィールドのアップテンポの曲があうかな、などと考えてみた。あとは場面ごとのイメージでジャズを入れたり、イーソン・チャンやジャン・ラム、そしてレスリー・チャンなどの香港ポップスを寄せ集めて、プレイリストを作成。これをサントラ代わりにして書いてましたよ。

 読み返してみると、表現に未熟なところがあったり、矛盾した点もあるのだけど、それには目をつぶるとしよう。でも、久々に続けて書きたいと思えるキャラクターと設定を手に入れたので、これからも続けて書いていくつもり。今、次号に載せる新たなミッションをちょっとだけ書き始めてます。
だけど、よく考えれば、ヤンとサクラの出会いの話を書かずに、いきなり本題から始めちゃったし、今回の話に登場させられなかったキャラクターもいるので、いわゆる「エピソードZERO」も書いてます。これは今年中にでも、ネットで発表しようかな。

 あと、順ちゃんから「長くなってもいいから今度は10ページに1枚はイラスト描いてよ」と言われました…。サクラはキャラが固まっていたけど、ヤンのキャラがまだ固定しなかったので今回は描かなかったんだけど、今度はちゃんと絵も描かなきゃか。はい、頑張ります。

 そんなわけで、楽しんで読んでいただければ嬉しいです。感想等も、是非お聞かせくださいね。

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